『メビウスの輪を解く』書籍発売!2025年2月20日
- 幸之助 根津
- 4月25日
- 読了時間: 2分
更新日:5月1日

◇書籍紹介文
物語は主人公が製品販売の会社に入社する事から始まる。
生い立ちから彼は望洋と俯瞰する性格であった。彼は仕事を器用にこなすのだが、現場の組織に納得感が無い。次第に持ち前の実直と言うか愚直なる性格が頭を持ち上げて、その正義感というかあるべき論から上司と噛み合わない日々が続く。
ある日出会った「組織の生理学」により自身が勤務する会社と言う理不尽な構造に直面する。実直と現実の狭間で悩む主人公は実績を積み重ねて行き、発言も生意気な奴になって行く。何度も職場を飛ばされて行き着いた所は、まだ事業形態にもなっていないネットワークコンピュータのシステム事業であった。
そこで愚直に顧客にのめり込んでいく事から、自身、自社の組織性格や仕事のプロセスの視点を獲得し、かつ組織間での抵抗、いや保守と革新に触れることとなる。既に単なる製品販売の視点や価値観を超えてしまった彼は、顧客組織、業務の課題解決型思考になって行く。
同時に自社の組織生理と全社プロセスに視点を移して行く。次に飛ばされたのが本社の人材教育、開発部門であった事から、一挙に彼の蓄積された視点からの変革ポイントが頭の中に描かれて行く。
時は日本経済がバブル以降に外部環境の大きな変化に企業が揉まれて行く時だった。今までの経験値や哲学的経営者からの啓示のような言葉を得て、彼はもう迷う事は無かった。企業価値を超えた社会価値に立脚したリーダー達の育成を皮切りに、マーケティングの変革に挑む。
顧客価値創造型マーケティングであった。次第に時代の変化とともに自社の組織内にも揺らぎが起き始めた頃、彼は組織内の個の活性化策に挑んでいく。そして役員へ施策の幅を広げたところで、彼の会社は大きく経営環境を変えて行く。
イニシアチブを失った会社で主人公は親会社との軋轢を生じさせた役員の敵前逃亡で失脚させられてしまう。その後の彼はまさに大海を漂うが如く様々な社会環境に身を委ねて自身を見つめ続ける。
25年が経って改めて社会と日本の企業経営の実態と流動化が進む個のエンゲージメントの低さから、抗った時を振り返り、何も変われなかった、失われた30年を見るにつけ悔しい思いに苛まれてしまう。
彼は再び行動を起こし始めたのだ。身体的記憶で描く変革シナリオなるものを追求する意思を改めて固めるのだった。
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小川 徹 著
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